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- 科名・属名 : ムラサキ科 スナビキソウ属
注.APG分類ではキダチルリソウ属、学名(Heliotropium foertherianum)
- 特徴 :
高さ2〜10mの常緑低木〜小高木。
幹は基部からよく分枝し、樹皮は灰白色え深裂する。若枝は太く、枝先に葉を密生する。
葉は互生、葉身はさじ状倒披針形〜倒卵状披針形、長さ9〜14cm、幅4〜5cm。先は鈍頭〜円頭、時にやや凹頭で、基部は次第に細くなり葉柄につながり、縁は全縁。質は厚く多肉質で、若葉には両面に銀白色の軟毛が密生する。葉柄は2〜3cm。
花は枝先に集散花序となり、白〜帯緑白色の花を多数つける。花冠は径約4mm、先は5裂する。
果実(核果)は球形で4〜6mm、橙黄色から後に黒変し、基部に萼が宿存する。
- 分布・生育地 :
九州(種子島以南)〜沖縄、小笠原諸島 (国外:中国(海南島)、台湾、熱帯アジア〜アフリカ、オーストラリア、太平洋諸島) 海岸
- 花期 : 3〜8月(ほぼ1年中見られる)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年3月28日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2014年3月24日 沖縄県与那国島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・・花 2004年1月26日 沖縄県西表島 左下・果実 2021年3月15日 沖縄県伊良部島 右下・葉 2004年1月26日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
南西諸島の海岸を象徴する樹で、砂浜でも岩石地でもよくこの花が見られる。
大きいものは5〜10m近くにもなると図鑑にはあるが、沖縄の海岸は風が強いせいか、2〜3mで丸く広がった樹形をしたものが多い。
花は白色〜帯緑白色で小さいが、集まって円形の花序となることからそれなりに目に付き、ほぼ1年中見ることができる。
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