スナビキソウ(砂引草)

Heliotropium japonicum


スナビキソウ1

  • 科名・属名 : ムラサキ科 スナビキソウ属
     注.APG分類では、属名(Heliotropium)はキダチルリソウ属

  • 特徴 :
     草丈25〜30cmの多年草。
     長い地下茎を伸ばして増え、茎には密に圧毛がある。
     葉は互生し、葉身は長楕円状倒披針形〜へら形、長さ2.5〜6cm、幅0.5〜2cm。先は鈍頭〜円頭、基部はくさび形で全縁。質はやや厚く緑色、両面に圧毛がある。葉柄はない。
     花は茎頂に短い花序となり、白色で径約8mm。筒部は長さ6〜7mm、先は5裂して平開する。花柄がある。
     果実は長卵形、長さ0.8〜1cmで短毛がある。子房が裂けないで核果を作り、外側はコルク質、中に4個の核が入る。
     別名 ハマムラサキ

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州(北部) (国外:朝鮮、中国(北部)
     海岸の砂地

  • 花期 :   5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年6月26日  新潟県西蒲原郡
     中上・全体2 2017年5月7日  茨城県ひたちなか市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2013年6月9日  福井県三方郡
     左下・果実    同  上
     右下・葉 2017年5月7日  茨城県ひたちなか市

  • 撮影記 :
     「砂引草」という名前からもわかるように、海岸砂浜に長い根を伸ばして咲く。
     新潟県の海岸に「バシクルモン」という花を探しに出かけた際、砂浜と岩場の間で白い花を咲かせていた。
     花は中心部が黄色をしている。
     果実は、ムラサキ科が分果を作るのに対し、分果を作らず核果になり、外側がコルク質で海水に浮いて散布されるようである。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
スナビキソウ2

花

果実