タイワンルリソウ(台湾瑠璃草)

Cynoglossum lanceolatum var. formosanum


タイワンルリソウ1


  • 科名・属名 : ムラサキ科 オオルリソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの2年草。
     全体に長さ約1mm以下の短い斜上毛が多く灰白色に見え、ざらつく。
     葉は互生、葉身は狭長楕円形で、長さ4〜8cm、幅1〜2.5cm。先はやや鈍頭で、質はやや厚く、短毛が多い。
     花は長さ10〜20cmの斜上する総状花序の先にやや密につく。花冠は径約3mm、先は5裂し、白色〜淡青紫色。
     果実(分果)は長さ約3mm、開出し、全面に鉤刺があり、背面は平坦かやや凸出する。

  • 分布・生育地 :
     九州(南九州)〜沖縄 (国外:台湾)
     低山の草地

  • 花期 :  5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年6月10日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2 2005年5月3日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2006年6月10日    同  上
     左下・果実(分果)、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     奄美大島の道路際の空地に生えていた何の変哲もないムラサキ科の植物が、危急種のこの花だった。
     花期にはまだ早く、やっと2花だけが開花していた。
     教えられて初めてこの花の存在を知り、帰って図鑑を調べると確かに載っていた。
     2005年、まだ2花しか開いていないこの花を見つけ、大喜びして撮影したものの、もっと咲き揃った状態での再会を願っていた。
     翌年、以前見かけた場所に着くと、大きな倉庫が建てられていて影形もない。一瞬あせったが、ちかくの斜面に大群落を作って咲いていた。
     約20年後、現地を訪れたが環境が大きく変わっていて、いくら探しても見つけることができなかった。

  • 葉

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タイワンルリソウ2

花

果実(分果)