タチカメバソウ(立亀葉草)

Trigonotis guilielmii


タチカメバソウ1


  • 科名・属名 : ムラサキ科 キュウリグサ属

  • 特徴 :
     草丈20〜40cmの多年草。
     根茎は横に這い、疎らに分枝し、先に数個の根出葉と1〜少数の茎を出す。
     茎は直立し、圧毛がある。
     葉は互生、根出葉は卵形〜広卵形で長さ3〜8cm、幅2〜5cm。先は鈍頭〜円頭凸端、基部は切形〜浅心形、縁は全縁。疎らに短い圧毛がある。根出葉の葉柄は4〜12cmと長い。茎葉は少数、長さ2〜5cm、幅0.5〜3cm。鋭頭で短柄がある。
     花は枝先の花序に直径0.7〜1cmで、白色〜淡青紫色の花をつける。
     花序は茎頂につき、普通2個、結実後は枯れる。苞はなく、花柄は長さ1〜1.5cm。花冠は径7〜10mm、先は5裂し、淡青紫色または白色。
     果実(分果)は4面体、上面の長さは約2mm、毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州 (国外:日本固有)
     山地の谷間の湿った所

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1993年5月23日  長野県諏訪郡
     中・全体2 1993年5月8日  長野県北佐久郡
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2003年5月24日  長野県戸隠高原
     右下・葉 1993年5月23日  長野県諏訪郡

  • 撮影記 :
     和名の由来は茎が直立し、葉が亀の甲状に見えることから付けられている。
     ただ、亀の甲のように硬くなく、全体は柔らかい花である。
     初夏の頃、本州中部の沢沿いを歩くと普通に見かける。
     花は白色〜青紫色があるらしいが、これまで白色のものしか見たことがない。

  • 葉

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タチカメバソウ2

花