アオホオズキ(青酸漿)

Physaliastrum savatieri


アオホオズキ

  • 科名・属名
  • : ナス科 イガホオズキ属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     茎はやわらかく、まばらに分枝する。
     葉は長楕円形で、長さ5〜12cm、幅1.5〜4cm。先は次第に細くとがり、基部は狭まって葉柄になる。
     花は葉腋に1〜2個、下向きに咲く。花冠は淡緑色、広鐘形で、径約1.5cm、先は浅く5裂する。
     果実(液果)は花後先の開いた壷状になった中につき、淡緑色、楕円形で長さ1〜1.3cm。

  • 分布・生育地

  •  本州、四国
     山地のやや湿り気のある林内

  • 花期
  • :  6〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年6月22日  長野県上伊那郡
     下・花 2008年6月28日  山梨県甲州市

  • 撮影記

  •  葉陰にぶら下がる淡い黄緑色の花は、よほど気をつけていないと見つけられない目立たない花のうえ、数も少ないらしくなかなか出会えなかった。
     ある時、箱根の急な山道を下山途中、林下でこの花に出会った。すると、その後すぐ東京や長野の山でも見つけた。今までは気がつかずに通り過ぎていただけかもしれない。
     この花に限らず、生育環境というのは花を見つける重要なポイントで、この仲間の花はこんな場所に生えるということがわかってくると、植生を見ただけでこんな花があるんじゃないかと探しに入り、予想通り見つけることが多くなってくる。

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