イガホオズキ(毬酸漿)

Physaliastrum japonicum


イガホオズキ

  • 科名・属名
  • : ナス科 イガホオズキ属

  • 特徴

  •  草丈50〜70cmの多年草。
     茎はやや分枝し、まばらに軟毛がはえる。
     葉は卵形〜広卵形で、長さ4〜13cm、幅3〜10cm。先は狭まって尖り、基部も狭まって2〜4cmの葉柄になる。両面にはまばらに軟毛がある。
     花は葉腋から1〜4個細い花柄の先にぶら下がってつく。花冠は黄白色、広鐘形で径約5mm。先は浅く5裂し、外面に短毛が密生する。
     果実(液果)は、花後先の開いた球形となった萼に包まれ、球形で径約1cm、白熟する。萼は緑色で、萼の外側に生える毛が果実の外側を包む毛状突起となる。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  山地の林縁

  • 花期
  • :  6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年8月20日  東京都八王子市
     中・花、下・果実    同  上

  • 撮影記

  •  トウゴクヘラオモダカを探しに出かけたある八王子市内。偶然出会った関係者のおかげでトウゴクヘラオモダカを撮影できた。
     ほっとしていると、「イガホオズキもありますよ」との話。思いがけない話に大喜び。
     教えてもらった花は、思ったより大きいというのが第一印象だった。アップで覗くと萼の刺が目立ち、イガホオズキの和名が納得できた。
     大した期待も持たずに出かけた近所であるが、まだまだ知らない自然が一杯残されている。

    同じ科の仲間の花
花

果実