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- 科名・属名 : ナス科 ナス属
- 特徴 :
高さ20〜40cmの小低木。
茎は横に広がり、星状毛で覆われ、疎らに長さ2〜4mmの刺がある。
葉は互生、葉身は卵形m長さ1.5〜4cm、幅1〜2.5cm。先は鈍く、基部は鈍形〜円形、縁は2〜3片に深く波状に切れ込む。両面に星状毛が密生し、しばしば脈上に数本の刺があり、裏面は灰白色を帯びる。葉柄は長さ2〜10mm、星状毛を密生する。
花は節間の上部から集散花序を出し、1〜3個の花をつける。花序には星状毛が密生し、花柄は長さ約1cm。花冠は皿形に開出し、白色で、径約8mm、5深裂し、裂片は披針形でっや尖り、外側に星状毛がやや密に生える。雄しべは5個、葯は長さ約3mm。萼は鐘形、長さ約3mm、径約2.5mm、5中裂し、裂片は広三角形で先は鈍く、星状毛がある。
果実(液果)は球形、赤色に熟す。種子は扁平な広楕円形、長さ約2mm。
- 分布・生育地 :
沖縄(宮古・伊良部島) (国外:台湾(蘭嶼) 海岸
- 花期 : 周年
- 撮影月日・場所 :
上・全体(株) 2021年3月15日 沖縄県伊良部島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・蕾、以下全て 同 上
- 撮影記 :
沖縄県伊良部島の海岸の崖の上には、この島の名前がついたこの花の自生地の看板が立っていた。
しかし、いくらその周辺を探しても見当たらず、最近の情報を取り直し、別の自生地に向かった。
そこそこの株数があるという話だったが、隆起珊瑚礁の海岸の岩上をいくら探しても見当たらなかった。
長時間探し、やっと岩間で1株見つけたが、残念ながら蕾が1個だけで、果実もなかった。
本来なら、花の咲いている姿をアップしたいのだが、残された1株もアブラムシがビッシリつき、枯死寸前の状態だったので、不本意だが蕾の写真でアップすることにした。
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