クコ(拘杞)

Lycium chinense


クコ

  • 科名・属名
  • : ナス科 クコ属

  • 特徴

  •  高さ1〜2もmの落葉低木。
     茎は細く下部で分枝し、稜があり、葉腋や枝先には刺がある。
     葉は互生し、短枝の先に束生、長楕円形〜披針形で長さ1.5〜6cm、幅0.5〜。5cm。質は紙質、先はやや鈍く、基部は葉柄に流れ、全縁で無毛。
     花は短枝の葉腋に1〜3個つき、花冠は淡紫色、漏斗形で長さ約1cm、先は5裂して開く。萼は鐘形で中ほどまで3〜5裂する。
     果実(液果)は楕円形で長さ1〜1.5cm、赤熟する。

  • 分布・生育地

  •  日本全土  原野、土手、道端、川岸

  • 花期
  • :  7〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  1993年11月6日  神奈川県横須賀市
     中・花    同  上
     下・果実 2005年11月23日  東京都日野市

  • 撮影記

  •  川岸や海岸、土手などあまり手入れされない所に枝を伸ばし、小さな紫色の花を咲かせているのによく出合う。
     晩秋には熟した赤い実をぶら下げ、この実が果実酒や漢方薬に使われている。
     もう40年以上前になるだろうか。健康にいいということでクコブームが起こり、川原や海岸に生えているこの花が手当たり次第採取されたという記憶がかすかに残っている。
     この花に限らず、健康やダイエットにいいとなると、その植物や商品が野山や店頭から姿を消すということは今も変わりない。
     しかしどんな消費でもすぐにブームは去り、今では多摩川の川原などでもこの花の姿を目にすることができる。

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花

果実