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- 科名・属名 : ナス科 ナス属
- 特徴 :
高さ2〜4mの常緑小高木。
枝は全体に星状毛が密生して灰白色、刺はない。
葉は互生、葉身は卵形、長さ8〜22cm、幅4.5〜12cm。先は尖り、基部は円形、縁は全縁。両面に星状毛が密生し、裏面は灰白色。葉柄は長さ2〜7cm、星状毛が密生する。
花は枝先に散房状の集散花序につき、花冠は白色、皿形で径約1.3cm、中ほどまで5裂し、裂片は広卵形で先が尖り、外面に星状毛が密生する。葯は長楕円形で長さ約3mm。萼は鐘形、長さ約5mm、1/3ほどまで5裂し、裂片は卵形で先がやや尖り、星状毛が密生して灰白色。
果実(液果)は球形で径約1cm、黄褐色に熟す。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:中国、台湾、東南アジア〜インド、オーストラリア、熱帯アメリカ) 石灰岩上
- 花期 : ほぼ1年中
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2019年5月9日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花1、以下全て 同 上
- 撮影記 :
ナス属の植物は草本が多いが、南西諸島には木本のものがあり、本種もその一つである。
何十回も西表島を訪れているが、木本にあまり興味がなかったこともあり、この花に出合ったことはなかった。
現地の花仲間から教えてもらったのは何と周回道路の脇、隆起石灰岩の岩場に生えた潅木の林縁に咲いていた。
枝先に白色の花が咲いていたが、全体に星状毛が密生するため灰白色に見えるため、花は目立たなかった。
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