オオバコ(大葉子)

Plantago asiatica


オオバコ1

  • 科名・属名 : オオバコ科 オオバコ属

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの多年草。
     葉は10枚程度が根生し、卵形〜広卵形で長さ(1-)4〜15cm、幅3〜8cm。先は鈍頭で基部は細まって5〜10cmの葉柄となり、縁は全縁か不明瞭な波状の鋸歯がある。表面は脈が目立ち、波打つことが多く、白毛が散生するか無毛。
     花は根生葉の間から伸びた花茎の先に穂状花序になり密につく。花は花穂の下から咲きあがり、花冠は白色で長さ約2mm。雄しべは花冠から飛び出る。葯は長さ1.5〜1.7mm。萼は卵状楕円形、長さ約2mm、先は鈍く、縁は乾いた膜質で白色。
     果実(刮ハ)は著プ楕円形、上半部は卵状円形でやや尖り、萼の2倍長。種子は果に4〜6個入り、黒褐色、長楕円形で1.5〜1.8mm。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜インド、サハリン、千島列島、カムチャッカ半島)
     道端、荒地

  • 花期 :   4〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2006年10月1日  東京都日野市
     中・全体2 2020年5月31日  神奈川県川崎市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花    同  上
     右下・葉 2018年4月13日  東京都多摩市

  • 撮影記 :
     都会の真ん中や田んぼの畦道ならまだしも、高山の登山道際でも出会う「おじゃま草」、どこにでもはびこっているというイメージの花である。
     未撮影だったため改めて探すと意外なことに気がついた。人通りの少ない道や他の草の生えているような場所には見当たらず、人がよく通る踏み固められた場所に多く生えていることだった。
     人に踏まれるような場所だけに生きる、考えようによってはすごい花だと思った。

  • 葉

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オオバコ2

花