アケボノソウ(曙草)

Swertia bimaculata


アケボノソウ1

  • 科名・属名 : リンドウ科 センブリ属

  • 特徴 :
     草丈50〜90cmの1〜2年草。
     茎は弱い4稜があり、茎頂で多少、時に著しく分枝する。
     根出葉は大型で花時には枯れる。茎葉は卵形〜披針形、長さ5〜10cm、幅2〜4cm。先は鋭頭、基部はくさび形、鋸歯はなく、3〜5本の脈が目立つ。葉柄は長さ1〜1.5cm。
     花は疎らな集散花序になる。花柄は長さ1〜5cm。花冠は白色〜乳白色、4〜5深裂し、裂片は広倒披針形で長さ10〜13mm、裂片の中央よりやや上に、円形で径約1.5mmの黄緑色の蜜腺溝が2個あるが蜜腺溝のまわに毛はなく、その上に濃緑色の斑点がある。萼は4〜5深裂し、裂片は広披針形で花冠裂片より短い。雄しべは花冠裂片と同数で、その基部につく。
     果実(刮ハ)は花冠よりやや長い。種子は黒褐色で長さ約1mm、表面に細かい粒状突起がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:中国〜東ヒマラヤ)
     山野の水辺などやや湿った所

  • 花期 :   8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年9月13日  岐阜県恵那市
     中上・全体2 2020年9月6日  長野県戸隠高原
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2013年10月11日  大分県別府市
     左下・花2 1989年10月2日  宮崎県加江田渓谷
     右下・葉 2020年9月6日  長野県戸隠高原

  • 撮影記 :
     初秋の頃、山地の沢辺など湿った場所に生える。
     やや暗い場所だけに乳白色の花はよく目立ち、花を見てもわかるように端正な花だ。
     初めて出会ったのは軽井沢近くの谷間だったが、フィルムを1本使い切るほど撮影した。
     和名の由来は、乳白色の花に緑色の斑点がある様子を、ほのぼのした夜明の空に見立てたものといわれている。

  • 葉

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アケボノソウ2

花1

花2