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- 科名・属名 : リンドウ科 センブリ属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの1年草、越年草。
根元に根出葉が数対つき、葉身は楕円形〜倒卵形、長さ10〜20cm。質は厚くて全縁、無毛。茎葉は小型で苞状、長さ2〜4cm。
花はまばらな円錐花序となり、花冠は4〜5深裂し、花冠裂片は長楕円形〜披針形で先は尖り、長さ12〜15mm。緑白色(色は様々)で上部に紫褐色または緑色の斑点があり、やや中央部に径約3mmの円形の蜜腺溝が1個あり、蜜腺溝の縁に突起はない。
果実(刮ハ)は花冠と同長。
- 分布・生育地 :
九州(鹿児島県南部)〜沖縄 (国外:日本固有) 林縁や草地
- 花期 : 10〜1月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年12月24日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2006年11月11日 鹿児島県屋久島 中中・全体3 2015年11月30日 沖縄県沖縄本島 中下・全体4 2006年12月24日 同 上 (上〜中下4枚は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・花1 1994年12月24日 鹿児島県奄美大島 右中・花2 2006年11月11日 鹿児島県屋久島 右下・花3 2015年11月30日 同 上
- 撮影記 :
真冬に奄美大島に撮影に行った際、山裾や林道脇で初めてこの花を見た。
草丈は大きく、センブリ属とはいいながらまるで異なる花の形とその美しさに感動した。
九州南部〜沖縄にかけて分布し、鹿児島県大隈半島の辺塚で最初に発見されたことから和名がつけられている。
その後、屋久島や沖縄本島で様々な色の花を見た。色は九州南部と奄美大島は白っぽいタイプ、屋久島は赤褐色のタイプ、奄美大島南部〜沖縄本島は青紫色のタイプと場所ごとに異なっていて感動した。特に沖縄本島の花は個体ごとに変化があり見ていて飽きない。
草丈も1mを越えるものから、20〜30cmの小さなものまであり、小さくても花をつけるのには驚いた。
まずは花色の違いをアップで見て欲しい、とても同じ花とは思えない。
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