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- 科名・属名 : リンドウ科 リンドウ属
- 特徴 :
草丈3〜5cmの2年草。
茎は単一か中部以上で分枝し、ロゼット葉がなく、微細な乳頭状突起がある。
茎葉は対生、葉身は卵形、長さ3〜10mm、幅2〜5mm。肉質で先は尖らず、無毛。
花は枝先に1個ずつつく。花柄は長さ1〜3mm。花冠は淡青色〜淡紫色、筒形で長さ6mm。先は5裂し、裂片の間に小裂片がある。萼は長さ4〜6mm、5裂し、裂片は披針形、長さ1〜1.5mm。
果実(刮ハ)は長さ約1cm、花冠から著しく飛び出る。種子は楕円体で平滑、長さ約0.5mm。
- 分布・生育地 :
沖縄(宮古島) (国外:日本固有) 隆起サンゴ礁の海岸芝地
- 花期 : 3〜4月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年3月17日 沖縄県宮古島 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2021年3月15日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・群生、以下全て 同 上
- 撮影記 :
最初に名前を聞いた時は、そんな花があるのだろうかと思った。
宮古島の隆起さんご礁上に生育するものの、見つけられないほど小さく、しかも晴れて一定の温度がないと花を開かない厄介な種のようだ。
春の八重山諸島は南国の陽光に包まれ・・・というイメージとは大違いで、季節風が強くどんよりと曇るか小雨の日が多い。というわけで好天を神頼みで出かけた。
現地に着くと快晴ではないものの、時々晴れ間の覗く暖かい陽気。天気はまずはクリアー。
早速探し始めるが見つからない。探し回るうちに、コウシュンシバの間にわずかに開いた株を見つけた。小さい、わずか3cm程度の高さしかない。10〜15cm程度のシバの大きさを見てもその大きさがわかっていただけるだろう。
暖かくなるにつれて何株か開き出し、踏みつけないように気をつけながら、這いつくばって撮影した。
宮古島でも産地は限られていて、すぐ近くまで迫っている開発の行方が気になった。
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