リンドウ(竜胆)

Gentiana scabra var. bueegeri


リンドウ1

  • 科名・属名 : リンドウ科 リンドウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜100cmの多年草。
     茎は直立〜斜上し、4条線がある。
     葉は対生し、葉身は卵状披針形、長さ3〜8cm、幅1〜3cm。先は尖り、基部は円く、3脈が目立ち、縁には細かい突起がある。表面は緑色で裏面は淡緑色、無毛。葉柄はない。
     花は茎頂や上部の葉腋にかたまってつき、花冠は鐘形で長さ3〜4.5cm、紫色〜青紫色で内面に茶褐色の斑点がある。先は5裂し、裂片の間に三角形の副片がある。萼筒は長さ10〜20mm、萼裂片は線状披針形で長さはまちまち、普通開出する。
     果実(刮ハ)は枯れた萼に包まれ、熟すと2裂する。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州(奄美諸島まで) (国外:日本固有)
     山野

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年11月7日  千葉県清澄山
     中・全体2 1983年11月3日  茨城県高萩市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2014年10月25日  千葉県君津市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     秋〜晩秋の山野を彩り、色付き始めた草の間にこの青紫色〜紫色の花を見つけると、花のシーズンも終わりが近いことを感じる。
     大きな草の間に生えるものは草丈の高いものもあるが、道路の法面など短い草の間に生える花は、花の大きさの割に草丈が低く、見応えがある。
     ただ、日が当たっていないと開かないという特徴があり、いい被写体に出会っても写真にならない時もある。
     根茎と根を乾燥させたものが漢方薬の「竜胆」とされている。

  • 葉

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リンドウ2

花