シマセンブリ(島千振)

Centaurium japonicam


シマセンブリ1

  • 科名・属名 : リンドウ科 シマセンブリ属
     注.APG分類では、シマセンブリ属は学名(Schenkia)

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの1年草。
     茎は4稜があって下部でよく分枝し、白緑色で無毛。
     葉は対生して密につき、葉身は楕円形〜倒卵形、長さ1〜2.5cm、幅0.5〜1cm。無柄で上部の茎葉は披針形。
     花は枝の上部に1個ずつの腋生し、花冠は高杯形、紅紫色、裂片は長楕円形で長さ3〜4mm。筒部は裂片と同長。萼は筒状、長さ6〜8mm、5深裂し、裂片は線形で直立する。
     果実(刮ハ)は円柱状、長さ8〜10mm、種子は極めて小さい。
     別名 ホウライセンブリ

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島)〜沖縄  (国外:台湾)
     海岸

  • 花期 :   

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年4月24日  沖縄県与那国島
     中上・全体2 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2005年4月23日  沖縄県与那国島
     左下・花 2017年5月20日  鹿児島県屋久島
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     南の島の隆起珊瑚礁の海岸に生えることを図鑑で読み、八重山に出かけた時はいつも探していたが、なかなか出会えなかった。
     2005年春、与那国島の特産種の撮影にでかけると、この島には海岸といわず街中といわず至るところにこの花が生育していて拍子抜けした。
     しかし、晴れていないと開花せず、少し曇ってくるだけですぐに花弁が閉じてしまう。多くの花が開花している状態を撮影するのは苦労する。
     一度出会うとその後は度々出会うことが多く、沖縄島や奄美大島、北限の屋久島でもこの花に出会った。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
シマセンブリ2

花序

花