ハクサンコザクラ(白山小桜)

Primura cuneifolia var. hakusanesis


ハクサンコザクラ1

  • 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     葉は根際に集まってつき、倒卵状くさび形で長さ3〜8cm、幅1〜2.5cm。やや多肉質で、上部に10〜20個の不揃いの歯牙がある。
     花は花茎の先に3〜6個散形につき、花冠は高杯形で半ば以上まで裂け、紅紫色で花喉部は黄白色、径約2cm。
     果実(刮ハ)は卵状広楕円形で長さ約5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(飯豊山〜白山の日本海側) (国外:日本固有)
     雪の多い亜高山の湿地

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     1983年8月6日  長野県白馬大池
     中・群落 1981年7月12日    同  上
     下左・花 1996年7月14日  群馬県谷川岳
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下右・花    同  上

  • 撮影記 :
     夏山に登ると雪田脇の湿った場所によく群落を作っている。特に北アルプスでは大きな群落を見る。
     ところがこの花日本固有であることに加え、本州も飯豊山〜白山の日本海側に限られていて、南アルプスには分布していない。雪の量や溶ける時期のせいなのか。
     白馬大池にはこの花の大きな群落があり、登山を終えて一息入れる人、これから山頂に向かう人、それぞれにとって印象に残るお花畑だ。

  • 花

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群落

ハクサンコザクラ2