ヒメミヤマコナスビ(姫深山小茄子)

Lysimachia liukiuensis


ヒメミヤマコナスビ

  • 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     茎は長く匍匐して分枝し、節部から根を出す。
     葉は対生し、卵円形〜円腎形で長さ3〜5mm、上面には粗い毛があるが下面は無毛。
     花は葉腋に単生し、黄色で長さ約2mm、5裂する。

  • 分布・生育地 :
     九州(鹿児島・奄美大島) (国外:日本固有)
     渓流沿いの岩上

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年5月10日  鹿児島県奄美大島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     以前奄美大島の沢沿いで見つけた小さなコナスビ、本種としてアップしていたが何となく違和感があった。
     地元の植物写真家のYさんから違うと指摘され、何とかして本当のこの花を見たいと思っていた。
     しかし、自生地は奄美大島でも最も山奥の谷沿い、道もなければハブも多く、なかなか行くチャンスがなかった。
     やっと十数年ぶりに山奥の渓流植物を探しに行く機会があり、この花との出会いを期待して出かけた。
     道のない山中を歩き、木や岩につかまり谷に降りたが、前夜の雨のせいか増水していて対岸に渡れそうもない。
     あきらめかけたが、しばらく待つと少し水量が減ったので、まず同行した花仲間が渡って探すと、手を丸のサイン、沢音で聞き取りにくかったがどうやらこの花が咲いているようだ。
     ならば行くしかないと、岩につかまりやっとのことで沢を渡ると、対岸の大岩の上に1輪だけだったがこの花が咲いていた。
     「小さい」花だけでなく葉も思ったよりはるかに小さい。確かに以前見たコナスビとは全く違う花だった。

  • 葉

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花

蕾