ヒメミヤマコナスビ(姫深山小茄子)

Lysimachia liukiuensis


ヒメミヤマコナスビ

  • 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     茎は長く匍匐して分枝し、節部から根を出す。
     葉は対生し、卵円形〜円腎形で長さ3〜5mm、上面には粗い毛があるが下面は無毛。
     花は葉腋に単生し、黄色で長さ約2mm、5裂する。

  • 分布・生育地 :
     九州(鹿児島・奄美大島) (国外:日本固有)
     渓流沿いの岩上

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2007年6月9日  鹿児島県奄美大島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花    同  上

  • 撮影記 :
     前年は大雨のあとで濁流が川幅いっぱいにあふれ、近づけるような状況ではなかった。
     車を降りると沢音が聞こえない、沢まで降りてもわずかな流れがあるだけ。ほっとして探し始めると、まずアマミカタバミが見つかり、ヒメサギゴケも見つかった。
     しかし、目的の花が見つからない。丹念に見ていくと川原の岩間にコナスビの花が見つかった。この花の特徴である茎が匍匐するという条件には合致するものの、花も大きく植生環境も少し違っていたため、本種とは断定しきれなかった。
     後で地元のYさんに確認し本種とわかったが、湿った岩上に這う本来の自生を目にしたいものだと思っている。

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花