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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
葉は根元に5〜10枚つき、倒卵形で長さ2〜4cm、幅1〜1.5cm。先は鈍く、基部は柄状に狭くなり、上部に大きい5〜9個の歯牙がある。質は肉質で無毛。
花は花茎の先に2〜8個散形につき、花冠は高杯形、白色で花喉部は黄色、径約1cm。萼は鐘形、半ば以上まで5深裂し、裂片は線状披針形、長さ約4mm、萼や花柄に腺点状の毛が疎らに生える。
果実(刮ハ)は広卵形、長さ約3mm、萼より長い。
- 分布・生育地 :
本州(東北地方の高山、除く早池峰山・岩手山) (国外:日本固有) 雪の多い亜高山の草原
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月25日 秋田県駒ケ岳 中上・全体2 1997年8月3日 山形県月山 中下・全体3(群落) 2005年6月25日 秋田県駒ケ岳 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1977年7月27日 山形県月山 右下・葉 2005年6月25日 秋田県駒ケ岳
- 撮影記 :
白い花をつけるサクラソウの中では珍しく分布が広く、東北地方の雪の多い高山に咲く。
湿ったところが好きなため、湿地や雪渓の融けた跡などに群生していることが多い。
この花を撮影した月山も夏スキーで有名なくらい雪の多い山で、スキーヤーを眺めながらの花撮影となった。
一方で修験道の山のため白装束姿も多く、いろんな格好の人が混在していて妙な気分である。
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