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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
葉身は円形〜腎円形、長さ3〜7cm。先は丸く、基部は円形、縁は不揃いの尖った歯牙がある。表面は無毛で、裏面脈上に軟毛が生える。
花は茎頂に1〜5個散形につき、高杯形で花弁は半ばまで5裂し、花冠は紅紫色、花喉部は橙黄色〜黄白色、径2.5〜3cm、筒部は長さ1.2〜1.5mm。
果実(刮ハ)はまっすぐな円柱形、長さ15〜25mmで萼の2〜3倍長。
- 分布・生育地 :
本州(岐阜県、紀伊半島)、四国、九州 (国外:日本固有) 山地の石灰岩の岩場
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年4月21日 岐阜県 中上・全体2 2009年4月25日 徳島県 中下・花 1996年4月21日 岐阜県 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2009年4月25日 徳島県 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
サクラソウ属は東日本や高山系の花が多く、本種は中部地方か西日本に分布する数少ない仲間である。
関東地方から一番近い産地ということで、岐阜県まで出かけた。手に入れた資料によれば割合に簡単に見つかるかなとも思ったが、最近の山草ブームで過去の資料はあてにならないことが多い。
タクシーで山道を奥まで入り戻りながら探す。深い谷の岸壁を見上げると上の方にピンク色が見える。とても近づけないような場所が多く、やっとよじ登れる場所を見つけ撮影した。やはり、こんな危険な場所しか残っていなかった。
岐阜県では危険な岩場で、イワザクラ(岩桜)というのがピッタリだったが、徳島では岩場でなく地面に生えていて、一瞬シコクカッコソウと見間違えた。
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