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- 科名・属名 : サクラソウ科 サクラソウ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
葉は根際に多数つき、葉身は倒卵状長楕円形、長さ15〜40cm、幅5〜13cm。先は円く、基部は次第に狭まって葉柄状になり、縁には不揃いの低い三角状の歯牙があり、表面に多くのシワがある。
花は茎頂に2〜5段に輪生し多数つき、花冠は紅紫色で花喉部は濃紅紫色、径2〜2.5cm、筒部はやや細く、長さ1.5〜1.7cm。萼は狭い杯形、長さ6〜8mm、1/3程度まで5裂する。
果実(刮ハ)は球形、径約7mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国 (国外:日本固有) 山麓の湿地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年6月9日 北海道北見市 中1・全体2(群生) 2003年5月17日 愛媛県石鎚山麓 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花冠1 同 上 中3・花冠2 2008年6月28日 山梨県甲州市 中4・花 2023年6月24日 長野県小県郡 左下・果実 2016年7月12日 長野県諏訪郡 右上・葉1 2006年6月4日 長野県諏訪郡 右下・葉2 2023年6月24日 長野県小県郡
- 撮影記 :
輪状についた花が、五重の塔のように重なって咲くことから和名がついている。
ただし、名のとおり9重まで花のついた株は見たことがない。
よく庭に植えられるため、山の谷合などに逸出し群生しているとなっていることもあり、自生と区別しにくいことが多い。
栄養のせいか、概して逸出の方が見事な群生となっている場合が多く、多分中上の群生と中中の花は逸出の可能性がある。
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