ミヤマコナスビ(深山小茄子)

Lysimachia tanakae


ミヤマコナスビ1

  • 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属

  • 特徴 :
     地を這う多年草。
     茎は長く伸び、褐色を帯びた軟毛がある。
     葉は対生、卵円形で、長さ、幅とも1〜2cm。先は円くわずかに尖るか円く、基部は浅い心形、全縁。若い時は軟毛があるが、その後やや無毛となり、葉肉内に黒い腺点と腺条がある。葉柄は長さ5〜15mm。
     花は茎の上部の葉腋ごとに1花つく。花冠は黄色、径1〜1.5cm、5深裂し裂片は披針状長楕円形、黒点がある。萼は5深裂し、裂片は倒披心形で先はやや鈍頭。雄しべは5個。花柄は2〜3.5cm、
     果実(刮ハ)は球形。

  • 分布・生育地 :
     本州(紀伊半島)、四国、九州(中部) (国外:日本固有)
     山地の林下

  • 花期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2009年6月12日  熊本県阿蘇
     中上・全体2    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花 2018年6月17日  大分県佐伯市
     中下・萼1 2009年6月12日  熊本県阿蘇
     左下・萼2 2018年6月17日  大分県佐伯市
     右上・葉(表) 2009年6月12日  熊本県阿蘇
     右中・葉(裏) 2018年6月17日  大分県佐伯市
     右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     コナスビの仲間は南の地方に分布の中心があり、比較的珍しい種類が多い。この花も関東地方などでは見られず、サクラソウ科好きの私としてはぜひ見たい花の一つであった。
     色々情報収集した結果、熊本県阿蘇に出かけることにした。梅雨時、天候が心配されたが、天候よりも飛行機の機材故障で2時間近くも出発が遅れ、登山口に着いたのは昼過ぎになってしまった。
     気持ちはあせっても身体はそう簡単に言うことを聞かない。蒸し暑く、大汗をかき、フウフウいいながら登る。思ったより簡単に花を見つけ、目的達成とばかり一生懸命写す。
     写し終えて歩を進めると、もっと見事な群落が現れた。前の株とは比較にならない。また、一杯写す破目になった。こういう時フィルム撮影では非常に悔しい。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    茎

    同じ科の仲間の花
ミヤマコナスビ2

花

萼1

萼2