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- 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属
- 特徴 :
草丈5cm前後の多年草。
茎は太く地面を這い、褐色の長軟毛が密に生える。
葉は対生、葉身は広円形、長さ2〜4cm、幅1.5〜3cm。先は円いかやや凹み、基部は円形、全縁。質はやや厚く、黒い腺点も腺条もない。葉柄は長さ0.7〜2.5cm、褐色の長軟毛が密に生える。
花は茎の上部の葉腋ごと1花つける。花冠は黄色で内側の奥は橙黄色、径約1.5cm、5裂し、裂片は長楕円形で先は円い。萼は深く5裂し、裂片は線状披針形で先は鈍く、長さ7〜10mm、長軟毛が生える。花柄は長さ約1.5cm。
- 分布・生育地 :
九州中北部(宮崎、熊本、大分、福岡県) (国外:日本固有) 山地の樹林下
- 花期 : 7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2002年7月27日 福岡県 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
九州のごく限られた場所に稀に生育している。黄色の花弁の内側の濃い朱色がなんともおしゃれな感じがする。
最近は希少な植物については盗掘等による絶滅の恐れを避けるため、自生地の詳しい記述を省く場合が多い(私自身もそうしているが)。
しかし、簡単な記述からこの山のこのコースのこんな所を探せば見つかるかもしれないと推測し、実際に出かけていって見つけた時の喜びはひとしおである。
この花もそんなある記述から推測して出かけ撮影した。株はかなりあったが花つきが悪いらしく、咲いていたのはほんの数株だけだった。
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