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- 科名・属名 : サクラソウ科 オカトラノオ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
茎は円柱形で稜があり無毛。
葉は互生、倒披針状線形〜広線形で、長さ2〜4.5cm、幅3〜5mm。先は鈍いやや尖り、基部は次第に狭くなり、全縁。葉肉内に黒色の腺点が散らばる。葉柄はほとんどまたは全くない。
花は枝先に総状花序を伸ばし、多数の花をつける。花柄は花期で6〜10mm、果期に15〜20mmになる。花冠は白色、5裂し、長さ約4mm、裂片は倒卵形で、先は円い。萼は5深裂し、裂片は披針形で先は鋭く尖り、長さ約3mm、黒色の腺点がある。雄しべは5個時に6〜9個、葯は淡紫色。
果実(刮ハ)は球形、径約2.5mm。
- 分布・生育地 :
本州、九州 (国外:朝鮮) 低湿地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年5月29日 静岡県 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・萼、花柄 2008年5月18日 埼玉県 右下・葉 1993年5月29日 静岡県
- 撮影記 :
山梨県にシランを撮影に行った帰り、富士山麓の湿地で数年前この花を仲間が見ているので立ち寄ってみた。
湿地で見たといっていたが、田植えの終わった田が続きとてもそんな花がある雰囲気はない。
1ヶ所休耕田になっている所があり、イネ科の植物が生えていた。その中に何か白い物が見えた。
近づいてみると、雑草に隠れるようにこの花が咲いていた。あまり見ることのない花である。
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