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- 科名・属名 : サクラソウ科 ウミミドリ属
注.APG分類では、オカトラノオ属(Lysimachia)、学名以下変わらず
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
地下茎は横に這い、地上茎は直立し、円柱形で無毛。
葉は対生稀に3輪生、葉身は披針形〜倒卵状長楕円形、長さ6〜15mm、幅3〜6mm。先は円く、基部はやや細まり、葉柄はない。質はやや多肉質で光沢があり、表面は粉白を帯びた濃緑色、裏面はやや淡色。
花は上部の葉腋に1個ずつつき、白色〜淡紅色。花冠はなく、花弁のように見えるのは萼で、萼は広鐘形、5深裂し、径6〜7mm。雄しべは5個。
果実(刮ハ)は卵球形、径3〜4mm、下半部は萼に覆われ、先に花柱が残存する。種子は少数、腹面が突出してへそがあり、背面は平で、網目模様がある種皮に包まれる。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(北部) (国外:サハリン、アジア、北アメリカ(北部)) 海岸の湿地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年6月24日 北海道霧多布湿原 中・全体2 2008年5月24日 青森県下北郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1990年6月24日 北海道霧多布湿原 右下・葉 1998年6月28日 青森県八戸市
- 撮影記 :
北の地方の海岸で塩水につかるような場所に生えている。
初めて見たのは、北海道の霧多布湿原に道東の固有植物を探しに行った際、海沿いの湿地にシバナとともに咲いていた。
よく群生していて、厚い緑の葉と草丈の割に大きい薄赤色の花(萼片)のコントラストは絵になる。
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