アツバタツナミソウ(厚葉立浪草)

Scutellaria tzusimensis


アツバタツナミソウ1

  • 科名・属名
  • : シソ科 タツナミソウ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は直立し、密に粗い毛がある。
     葉は円心形で上部の2〜3対が大きく、長さ、幅ともに3〜4cm。先は円く、厚くて脈は表面でへこみ、裏面は隆起する。裏面は紫色を帯びることがあり、両面に粗い毛がある。
     花は茎頂や上部の葉腋に花序を作り、1〜数個つく。花冠は青紫色

  • 分布・生育地

  •  九州(対馬)、本州(広島県)
     乾いた林下

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月13日 長崎県対馬
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  2006年5月、前年の3月以来、久しぶりに対馬を訪れた。
     対馬には日本ではこのしか知られていない大陸との共通種があって、hanamistには堪えられない島だ。
     土砂降りの福岡空港と違い、青空も覗くまずまずの天気に一安心。さっそく藤猫さんの案内で島巡りを開始した。
     この花は、中国地方の一部にも知られているが、ここが本場だ。
     道端にも林縁にも紅紫色の花が多数見られる。厚葉というように葉は厚いものの、目立つのは表面のシワだ。シワバタツナミと言ったほうが体を表している。色も青紫色の強いものから、下の写真のようにピンクに近いものまでいろいろあって楽しかった。

    同じ科の仲間の花


     茎の毛

アツバタツナミソウ2

花アップ