エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草)

Scutellaria pekinensis var. ussuriensis


エゾタツナミソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属

  • 特徴 :
     丈30〜60cmの多年草。
     茎は細くて四角形、やや分枝し上向きの白毛がある。
     葉は三角形に近い卵形、長さ1.5〜5cm、幅1〜3cm。先は鈍頭〜鋭頭、基部は切形からやや浅心形、縁に粗い鋸歯がある。質は薄くてほとんど無毛。
     花は茎の上部に短い穂状に2cm程度の唇形花を一方向に偏ってつけ、花冠は青紫色、基部で約60度に曲がって斜上し、上唇は兜状になり、長さ2〜3mm、下唇は3裂し、長さ4〜5mm、腺毛がある。
     果実(分果)は卵球形で赤褐色、長さ1〜1.2mm、円錐状の小突起が密生する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(近畿地方以北) (国外:朝鮮、中国(東北部)、ウスリー)
     山地のやや明るい林下

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1991年6月23日  北海道札幌市南区
     中・全体2 1991年7月14日  北海道札幌市南区
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2014年7月8日  北海道北見市
     右上・葉    同  上
     右下・茎 2018年6月8日  新潟県南魚沼市

  • 撮影記 :
     札幌市周辺は北海道の中でも開発が著しい地域であるが、東京や大阪に比べると、まだまだ豊かな自然が残っている。
     車で30分以内(渋滞もない)には花の観察場所が多く、それらを順番に訪ねるだけで1年が過ぎてしまう。
     特に豊平峡には季節を変えて何度も訪れた。上の写真はその中の1カットである。

  • 葉

    茎

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エゾタツナミソウ2

花