ハッカ(薄荷)

Mentha canadensis var. piperascens


ハッカ

  • 科名・属名
  • : シソ科 ハッカ属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの多年草。
     茎は四角で、葉や萼とともに軟毛があり、全体に芳香がある。
     葉は対生し、狭卵形〜長楕円形で長さ2〜8cm、幅1〜2.5cm。先は尖り、縁には鋭い鋸歯がある。
     花は上部の葉腋に密生し、花冠は淡紫色で長さ4〜5mmで4裂する。
     萼は5裂し先は尖る。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  湿地や溝の縁の草地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1991年8月18日 北海道根室市
     下・花 2010年10月2日 滋賀県大津市

  • 撮影記

  •  メントールという成分を含み、かっては北海道を中心に香料や医薬用としてかなり栽培されていた。今でも北海道の「北見」はハッカ(薄荷)の町としてPRしている。
     薄荷の語源は、乾燥した葉を蒸留してハッカ油を採ると、わずかの量しかとれず「薄い荷」になってしまうことから命名されたそうである。
     本州から九州の湿地などに自生していて、この写真も本場に近い根室の湿地で撮影した。

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花