ジャコウソウ(麝香草)

Chelonopsis moschata


ジャコウソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 ジャコウソウ属

  • 特徴 :
     草丈60〜100cmの多年草。
     茎は普通分枝せず、多くは斜めに傾く。
     葉は対生し、狭倒卵形〜長楕円形で長さ10〜20cm、幅3〜10cm。先は鋭く尖り、基部はやや細くなって円形、切形時に耳状心形、縁には粗い鋸歯がある。表面には斜上する毛が、裏面脈上には開出毛がある。葉柄は長さ3〜10mm。
     花は上部の葉腋から短い花柄を出し、1〜3個の筒状の唇形花をつける。花冠は淡紅色〜紅紫色、開口部はやや白く、長さ4〜4.5cm。萼は鐘形で果時には長さ1.5〜1.8cm、細毛がある。
     果実(分果)は1〜3個が正常に大きく熟し、平滑で楕円形、長さ7〜10mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州(宮崎県以北) (国外:日本固有)
     山の谷間

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1998年9月23日  東京都高尾山
     中上・全体2 1992年8月2日  北海道札幌市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1(側面) 2017年9月24日  東京都八王子市
     中下・花2(正面)    同  上
     左下・果実 2017年10月18日    同  上
     右上・葉、右下・茎 2017年9月24日  東京都八王子市

  • 撮影記 :
     茎や葉を揺すると麝香(じゃこう)の香りがするとのことから和名がつけられている。鼻が利くほうではないので何ともいえないが、麝香の香りがしたという感じはない。
     色は紅紫色から薄いものまでいろいろあるものの、私の印象では何となくぼんやりした感じの花のイメージが強い。
     近くの高尾山でも、秋口に谷沿いの道の法面でよく見かける。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ジャコウソウ2

花1(側面)

花2(正面)

果実(分果)