カメバヒキオコシ(亀葉引起こし)

Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba


カメバヒキオコシ1

  • 科名・属名 : シソ科 ヤマハッカ属

  • 特徴 :
     草丈60〜90cmの多年草。
     茎は下向きの毛がある。
     葉は対生し、柄があり、卵円形で長さ5〜10cm、幅4〜9cm。縁には鋭い鋸歯があり、先端は3裂し、中央の裂片は尾状に長く伸びる。
     花は枝先に唇形花を多数つけ、花冠は青紫色で長さ8〜10mm。
     果実(分果)は平滑で、長さ約1.2mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方〜中部地方) (国外:日本固有)
     山地の木陰

  • 花期 :   9〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1995年10月7日  東京都三頭山
     中上・全体2 2016年8月25日  群馬県利根郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2011年9月10日  東京都御岳山
     中下・花2 2016年8月25日  群馬県利根郡
     下左・分果、下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     葉の先端がすっぱり切れ、その真ん中から細い葉が尾状に伸びた様子を亀の首に例え「亀葉」と名づけられている。その特徴的な葉は一度見たら忘れられない。
     御岳渓谷でもこの花を見かけ撮影していたが、ハイキング客が途切れることなく続くのにもかかわらず、誰一人として興味を示す人はいなかった。
     秋の関東地方の山では比較的よく見かける花であるが、分布は東北地方南部から中部地方までと比較的狭い。

  • 葉

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カメバヒキオコシ2

花1

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分果