|
- 科名・属名 : シソ科 カワミドリ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
茎は四角形で、全体に強い香りがある。
葉は対生、葉身は広卵形〜卵心形、長さ5〜10cm、幅3〜7cm。先は鋭く尖り、基部は心形、縁には鋸歯がある。上部のものは基部が円形で、1〜4cmの葉柄がある。
花は枝先に長さ5〜15cm、幅約2cmの花穂を作り、多数の花をつける。苞は小さく、長さ5〜6mm、白毛に覆われる。花冠は唇形、紅紫色で長さ8〜10mm、上唇は直立して凹頭、下唇はやや開出して3裂し。中央裂片は幅広く、萼と同長かやや長い筒部がある。萼は筒状、開口部には5歯があるが、上方の歯は他のものより長い。雄しべは4個、花冠の外に飛び出る。
果実(分果)は卵形、扁3稜状の倒卵形、長さ約1.8mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、シベリア東部) 山の草地、林縁
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年8月22日 長野県南佐久郡 中上・全体2 1992年8月15日 北海道札幌市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2022年9月4日 長野県下伊那郡 右上・葉(表)、右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
夏から秋にかけて川沿いや草原などやや湿り気のある場所で見られる。
大きいものは1m以上になり、夏草の上に飛び出して咲いている姿をよく見かける。
上の写真は、山間の川原の縁に咲いていたもので、緑一色の中にピンクの花穂がよく似合っていた。
同じ科の仲間の花
|