| 
 
 
 - 科名・属名 : シソ科 オドリコソウ属
  注.APG分類では、マネキグサ属で学名(Loxocalyx ambiguus)  
 - 特徴 :
  草丈40〜70cmの多年草。 
 茎は直立し、四角で中部でしばしば分枝する。 
 葉は対生し、ややまばらにつき、下部のものは心形、中部のものは三角状広卵形、上部のものは卵形となり、長さ3〜7cm、幅2〜6.5cm。先は鈍頭で基部は広いくさび形〜切形、縁には粗くて大きい鋸歯がある。葉柄は1〜3cm。 
 花は葉腋に1〜3個ずつ唇形花をつけ、花冠は暗紅紫色で長さ1.6〜2cm。下唇は3裂して開出し、長さ7〜8mm、縁には白い縁取りがある。萼は上側で長さ7〜10mm、やや斜めの短い5歯があり、下側の2歯は中部以上でまで合着する。 
 果実(分果)は倒卵状のくさび形、長さ2.5〜3mm、先は円く腺点がある。  
 - 分布・生育地 :
  本州(栃木県以西の太平洋側)〜九州(中北部) (国外:日本固有)  山の木陰  
 - 花期 :   8〜9月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 1995年9月24日  神奈川県三浦半島  中上・全体2 2018年8月26日  山口県山口市  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中下・花1 1995年9月24日  神奈川県三浦半島  左下・花2 2018年8月26日  山口県山口市  右下・葉    同  上  
 - 撮影記 :
 
 本の記述にあった神奈川県三浦半島の自生地、勘よく探し当てた花仲間からの連絡を受け出かけてみた。 
 狭い谷がいくつも続き、その谷沿いにひしめき合うように住宅が軒を並べている。 
 こんなところにあるのだろうかと思いつつ谷の奥に分け入る。するとやや暗い谷沿いの林下でこの花が咲いているのが目に入った。 
 和名の由来になっている手招きしているような独特の形と、花弁の縁が白く彩られた暗赤色の花、濃緑色の葉のコントラストが何とも言えない雰囲気があった。 
 その後、別の谷でも見かけたが、神奈川県ではこのあたりにしか分布していないようだ。  
 
  
同じ科の仲間の花
 
  
 
 |