オカタツナミソウ(丘立浪草)

Scutellaria brachyspica


オカタツナミソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜50cmの多年草。
     茎は直立し、下向きの毛が密に生える。
     葉は広卵形〜三角状卵形で長さ1.5〜5cm、幅1〜4cm、上部の葉ほど大きい。先は鈍頭、基部は切形〜やや心形、縁には鈍鋸歯がある。両面にやや密に毛がある。
     花は茎の先に短い花穂を出して密につき、花冠は淡紫色、長さ1.8〜2mm。
     果実(分果)は卵球形、長さ1〜1.5mm、円錐状の突起が密にある。

  • 分布・生育地 :
     本州(宮城県以南)〜四国 (国外:日本固有)
     丘陵地の林縁

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1999年5月9日  愛知県豊橋市
     中上・全体2 1978年6月5日  滋賀県伊吹山麓
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2012年6月1日  東京都稲城市
     左下・花 2016年12月11日  三重県度会郡
     右上・葉、右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     花が茎頂にまとまってつき、上部の葉が一番大きいので、比較的同定しやすいが、典型的な株もあれば、そうでない株も多い。
     まずは撮影し、茎の毛や葉をよくチェックし、図鑑などでしっかり確認することが必要だ。
     本種は茎に下向きの曲がった毛が生え、茎の上部につく葉が最も大きく、下部に行くにしたがって小さくなるのが特徴である。
     伊吹山麓でみた株(中の写真)は、花が密集してつき立派な株だった。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
オカタツナミソウ2

花序

花