|
- 科名・属名 : シソ科 シモバシラ属
- 特徴 :
草丈40〜90cmの多年草。
茎は四角で上部で分枝する。
葉は対生し長楕円形で、長さ8〜20cm、幅3〜5.5cm。両端が尖って短い葉柄がある。表面脈上に細かい毛がある。
花は上部の葉腋から5〜12cmの花穂を出し、一方に偏って唇形花を多数つける。苞は線形、長さ1〜2mm。花冠は白色で長さ約7mm。萼は花時に長さ約3mm、果時では5〜6mm。雄しべは4個、花冠の外に突き出て下側の2個がやや長い。花糸には毛が無い。
果実(分果)は1個のみが熟し、球形で径1〜1.2mm、表面は滑らかで褐色、網目模様がある。
花が淡紅色を帯びるものがあり、
ウスベニシモバシラ(f. rubra)(左下の写真、拡大あり、写真をクリック)という。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:日本固有) 山の木陰
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2012年9月27日 東京都八王子市 中上・全体2 1995年10月10日 東京都高尾山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2003年10月19日 静岡県静岡市 中下・果実 2021年10月14日 東京都高尾山 左下・ウスベニ 1995年10月10日 東京都八王子市 (左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉 2021年10月14日 東京都高尾山 右下・氷柱 2014年12月19日 東京都八王子市
- 撮影記 :
東京都の高尾山では登山道脇の木陰にこの花が多く、茎を横にし葉腋から花序を立て、花を咲かせている場合が多い。
和名の由来である霜柱は、枯れた茎の水分が凍って氷の柱(柱というとちょっとオーバーで、10cm程度)を作り、それが霜柱によく似た感じになることから付けられている。(他の花でも氷柱はできるのに、何故この花だけにこの和名がつけられているのか?)
12月、最低気温が0℃以下の日が続くと氷柱が成長し、いろいろなタイプの芸術品のような氷柱(右下の写真他)ができる。ただし、1月には水分が枯れて氷柱はできない。
この時期、花を咲かせている植物はほとんどないが、この氷柱を見られるだけでも、寒い中早起きして出かける甲斐がある。
同じ科の仲間の花
|