シロネ(白根)

Lycopus lucidus


シロネ

  • 科名・属名
  • : シソ科 シロネ属

  • 特徴

  •  草丈80〜120cmの多年草。
     茎は太く匍匐する白い地下茎から直立する。茎は太くて四角形で、節に白毛がある以外は無毛。
     葉は密に対生し、広披針形〜狭楕円形で長さ8〜15cm、幅1.5〜4cm。縁に粗い鋸歯があり、硬くて表面には光沢がある。
     花は葉腋に唇形花を密につけ、花冠は白色で長さ約5mm。
     萼は5中裂し、裂片は刺状で鋭く尖る。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  湿地

  • 花期
  • :  8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1993年8月21日  茨城県水海道市
     中・花 2012年8月9日  茨城県石岡市
     下左・葉、下右・根    同  上

  • 撮影記

  •  シロネの仲間でも低地の湿地に生えるこの花は、草姿は立派でどんな大きい花が咲くかと思えば、花は他の仲間同様小さい。
     茨城県の河川や湖畔の湿地にはこの花が多く、細かい部位まで撮影できていなかったので、2012年撮影に訪れた。
     雲一つない猛暑の日、水辺ならすこしは風があって気持ちがいいかもと思ったら、淀んだ湖の藻が腐敗臭が風とともに襲ってきて長時間我慢することはできなかった。
     護岸のコンクリートの上の泥地に群生していた株を引っ張って見ると、和名の由来となった太い白い根っ子が出てきた。

    根

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花

葉