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- 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
根茎は細く、横に這って立ち上がり、稜上に上向きで曲がった長い毛が密にある。
葉は2〜4対あり、やや三角状の卵形で長さ1.5〜4cm、幅1〜2.5cm。先は鈍く、基部は切形、縁には粗い鈍鋸歯がある。表面は光沢があり、先の方に曲がった毛が両面に生え、裏面は普通紫色を帯びる。葉柄は1〜3cm。
花は1〜6cmの花序となり、花冠は紫色で長さ約2cm、基部で直角に曲がる。萼は腺点と毛があり、長さ約2.5mmで果時には伸びる。
果実(分果)は長さ約1mm、円錐状の突起を密生する。
- 分布・生育地 :
本州(福島県以西)〜九州 (国外:日本固有) やや湿った林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月20日 静岡県浜松市 中上・全体2 2016年5月30日 兵庫県姫路市 中中・全体3 2020年6月24日 鹿児島県肝属郡 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2016年5月30日 兵庫県姫路市 左下・花2 2020年6月24日 鹿児島県肝属郡 右上・葉(表) 2016年5月30日 兵庫県姫路市 右中・葉(裏)、以下全て 同 上
- 撮影記 :
タツナミソウの仲間は茎のつき方、茎の毛の有無や向きなど、いくつかの点をチェックしないと正確な同定ができない。
今回の花見はデワノタツナミソウ、イガタツナミなどタツナミソウ類を何種か見る予定をしていたので事前にメモを作って対応したが、短期間にそれぞれを比較して見ると、確かに違いがわかった。
この花は茎には上向きの曲がった毛が密生し、葉が三角状卵形で裏面が普通紫色を帯びるなどの特徴があり、しっかりカメラに収めることができた。
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