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- 科名・属名 : シソ科 ウツボグサ属
注.APG分類では、学名(P. vulgaris subsp. asiatica var. lilacina)
- 特徴 :
草丈15〜40cmの多年草。
全体に曲がった毛が多く、花が終わると走出枝を出し、先に数対の葉を密につける。
葉は数対対生し、葉身は卵状長楕円形、長さ2〜5cm。先は鈍く、基部はくさび形〜円形、縁に少数の鋸歯がある。葉柄は長さ、1〜3cm。
花は茎頂に3〜8cmの花穂を作り、密に唇形花をつける。花冠は紫色で長さ1.5〜2cm、上唇は兜状になり、中央部は竜骨状に隆起して長毛が生え、下唇は3裂し、中央裂片は大きい。花糸の上部に鋭い突起がある。萼は筒状で長さ約7mm、唇形で上唇は背面が平で先は切形、低い3歯があり、下唇は2裂し、果時には上方に強く曲がって開口部を塞ぐ。
果実(分果)は長楕円形、長さ約1.6mm。
別名 カコソウ(夏枯草)
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:東アジア〜極東ロシア) 山野の草地
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1999年6月9日 新潟県柏崎市 中・全体2 2018年6月15日 長崎県佐世保市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
うつぼ(靫)とは弓矢を入れるための円筒状の容器で、この花の花穂がこれに似ているところから和名がつけられている。
日当たりのいい山野に普通に見られ、花の終わった後も茶色になった花穂が残るところから「夏枯草(カコソウ)」とも呼ばれている。
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