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- 科名・属名 : シソ科 イヌゴマ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの2年草。帰化。
茎は四角形で基部から分枝し立ち上がり、全体にまばらに白毛がある。
葉は対生し、卵状楕円形で先は円頭、縁には鈍鋸歯がある。下部の葉には長い葉柄があるが、上部では無柄。葉身はしばしば紅紫色となる。
花は上部の葉腋に無柄の花が3〜6個つき、唇形で淡紅色。上唇は先が円く、下唇は3裂し中裂片は大きい。萼は紅紫色を帯びることが多く、5裂して先は針状に尖る。
果実(分果)は黒色、長さ約1.7mm、微細な凸点が密にある。
- 分布・生育地 :
帰化(ヨーロッパ原産)(本州(新潟県および近畿地方以西)〜沖縄に帰化) (国外:南北アメリカ、アジア、中東、オーストラリアなどに広く帰化) 道端、畑、荒地
- 花期 : 3〜5、10〜11月?(「日本の帰化植物」(平凡社)では7〜8月)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年11月2日 長崎県平戸市 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2020年2月21日 長崎県福江島 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花、左下・萼 同 上 右上・葉 2015年11月2日 長崎県平戸市
- 撮影記 :
ネットなどで春先咲く花として紹介されているのをよく見かけたが、関東地方では見かけることはなかった。
図鑑によると、第二次大戦後前、長崎県で見つかり、その後本州(中部地方以西)や四国、沖縄に広がっていると記されている。
秋、長崎県の平戸島を訪れ、道端に車を止めると、道路と田んぼの間の狭い法面にこの花が咲いていた。
花盛りの状態で返り咲きとも思えず、同行の花仲間に聞くと、割りにいつでも咲いているとのことだった。春と秋に花期があるのだろうか?
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