ヤクシマシソバタツナミ(屋久島紫蘇葉立浪)

Scutellaria laetviolacea var. yakushimensis


ヤクシマシソバタツナミ1

  • 科名・属名
  • : シソ科 タツナミソウ属

  • 特徴

  •  草丈5〜10cmの多年草。
     茎はしばしば倒伏する。
     葉は三角状卵形でやや多数つき、長さ1〜2cm。幅0.8〜1.5cm。1cm程度の葉柄があり、縁には粗い鈍鋸歯がある。
     花は頂生の花序となり数個の花をつける。花冠は青紫色で長さ1.5cm程度、基部でほぼ直角に曲がる。
     シソバタツナミの変種で、全体に小型で、茎はしばしば倒伏し、葉の数が多いという特徴がある。
     別名 ヤクシマナミキ、ヤクシマタツナミ

  • 分布・生育地

  •  屋久島  やや湿った林下

  • 花期
  • : 6〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年6月30日 鹿児島県屋久島
     下  同 上

  • 撮影記

  •  いつもなら、すれ違う車も多く、駐車場もスペースを探すのに苦労するのに、梅雨時の山は登山者も敬遠するのか、午後という時間帯のせいか1台も駐車していなかった。
     下界は晴れていたが、山は降ったらしい。登山道がびっしょり濡れている。目的の花はないかと目を凝らしながら進む。
     この時期思ったより花は少ない。期待が大きかっただけにショックも大きい。  すると、登山道際に青紫色の花が見えた。ヤクシマシソバタツナミ(ヤクシマナミキ)だ。所々に花が見られる。秋に撮影した写真が多いので、その時期とばかり思っていた花だ。落ち込んでいた気持ちもいくらか明るくなった。
     帰って調べると、花期は長いようで、標高の低い場所は早い時期から咲き始めることが分かった。

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ヤクシマシソバタツナミ2