ヤマタツナミソウ(山立浪草)

Scutellaria pekinensis var. transitra


ヤマタツナミソウ1

  • 科名・属名 : シソ科 タツナミソウ属

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     細長い地下匐枝を出し、茎は四角で、上向きの白い毛が多い。
     葉身は卵状三角形で長さ1.5〜4cm、幅1〜3cm。先は鋭く、基部は切形〜やや浅心形、鋸歯があり、両面に粗い毛がある。
     花は茎の先の3〜6cmの花序に一方に偏って唇形花をつけ、花冠は青紫色で、基部で60度に斜上する。下唇は上唇より長い。
     果実(分果)は赤褐色で長さ1〜1.2mm、円錐状の小突起が密生する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮)
     山の木陰

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     2016年6月11日  山梨県富士河口湖町
     中上 2004年6月19日  長野県上田市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花(正面) 2016年6月11日  山梨県富士河口湖町
     下左・花(側面)、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     茎に上向きの毛が多く、花が基部から60度に曲がって斜上し、下唇が上唇より長いのが特徴と、平凡社の「日本の野生植物」の検索表にある。
     これまで撮影していたのは全草だけで、種の同定の基になる違いについては撮影できていなかった。
     そんなことが気になりだしたのはHPを作りはじめてからで、葉や茎などに気を配るようになった。
     おかげで自信を持って同定ができるようになり、この花も山梨県の三つ峠からの帰りに出会い、やっと細部の撮影をすることができた。

  • 葉

    茎

    同じ科の仲間の花
ヤマタツナミソウ2

花(正面)

花(側面)