イワツクバネウツギ(岩衝羽根空木)

Zabelia integrifolia


イワツクバネウツギ

  • 科名・属名

  •  スイカズラ科 イワツクバネウツギ属

  • 特徴

  •  高さ2m程度の落葉低木。
     枝はよく分枝し、無毛か下向きの粗い剛毛がある。
     葉は対生し、倒卵形〜披針状長楕円形で、長さ3〜7cm、幅1〜3cm。先は鋭頭、基部は細まってくさび形、全縁で、両面、特に脈上と縁に粗い毛が多い。葉柄は長さ4〜7mm、粗い毛があり、基部は膨らんで相対する葉の基部と合着する。
     花は若枝の先端に、長さ3〜6mmの短い花柄を出して普通2個つき、花冠は白色で淡紅色を帯び、内面に軟毛が多く、漏斗形で花筒は長さ8〜15mm、先は4裂して平開する。萼は基部まで4裂し、長さ8〜18mm。
     果実(痩果)は細筒形で、長さ8〜13mm。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜九州
     山地の石灰岩地(稀に蛇紋岩地)

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2014年5月19日  愛知県豊橋市
     中・花、左下・萼    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  関東地方以西の山地の石灰岩地に点々と分布し、日本ではこの属にはこの花だけが自生している。
     愛知県東部に出かけた際、豊橋市にこの花の自生地があることを知っていたので、翌日撮影に出かけた。
     石灰岩の岩場で簡単に見つかるかと思っていたが、なかなか見つからず、帰り際にやっと見つけることが出来てホッとした。

    葉

    同じ科の仲間の花
花

萼