オオヒョウタンボク(大瓢箪木)

Lonicera tschonoskii


オオヒョウタンボク

  • 科名・属名 : スイカズラ科 スイカズラ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     枝はよく分枝し、鈍四角で中実、樹皮は灰褐色。
     葉は対生し、楕円形〜長楕円形で長さ5〜14cm、幅2〜5cm、、側脈は6〜10対で裏面に脈が突出する。先は短く尖り、基部はくさび形、全縁。質は薄く、普通無毛で中脈上に細毛がある。葉柄は長さ2〜5mm。
     花は茎頂に2個ずつつき、花冠は2唇形、帯緑白色で後に黄色、稀に紫色を帯び、長さ12〜15mm。花筒は長さ約4mm、下側は膨らみ、上唇は浅く4裂し、下唇は長楕円形で下垂し、長さ8〜11mm、幅約3mm。萼裂片は長さ0.5〜1.5mm。花柄は長さ15〜45mmと長い。
     果実(液果)は球形で径6〜8mm、2個が合着し、8〜9月に濃紅色に熟す。種子は長さ2.5〜3mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方北部、中部地方、広島県) (国外:日本固有)
     高山低木帯

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2003年8月2日  長野県中央アルプス
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花1    同  上
     左下・花2 2018年7月19日  長野県栂池
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     中央アルプスはアプローチのあまり良くない山が多いが、宝剣岳、駒ケ岳は伊那側からロープウェイが通じ、簡単に高山の雰囲気を味わうことができる。
     夏休みシーズンにはロープウェイに1〜2時間も待つような時もある。
     カール内には観光客が多いが、そこから上は登山者の世界、道端の花に気をつけながら登っているとこの花を見つけた。
     本州中部の高山帯に生え、遠く広島県帝釈峡にも記録があるようだ。

  • 葉

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花1

花2