リンネソウ(りんね草)

Linnaea borealis


リンネソウ

  • 科名・属名
  • : スイカズラ科 リンネソウ属

  • 特徴

  •  高さ5〜7cmの小低木。
     茎は細く、長く地上を這ってよく分枝し、開出毛がある。
     葉は卵円形で長さ4〜12mm。先に3〜5個の鈍い鋸歯があり、両面に毛が散生する。
     花は5〜7cmの花茎を直立し、先は2裂しその先に、下向きに鐘状の花を1個つける。花冠は淡紅色で、長さ7〜9mm。花茎には腺毛がある。花柱は花冠から突きでる。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部以北の高山)〜北海道
     高山帯や針葉樹林下

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1982年8月21日 長野県白馬岳
     アップ 1983年8月20日 同 上

  • 撮影記

  •  重い撮影機材をかつぎ、白馬岳の高山帯の岩礫地をあえぎあえぎ登っていくと、ハイマツの下のピンクのこの花が目に入った。
     今日の行動予定を考えると先を急いだほうがいいのだが、撮影を名目に大休止、ハイマツの下を覗き込むようにして撮影を始める。
     いつもなら「何があるんですか」とか「何という花ですか」と聞いていく登山者も、登りの厳しさに声を掛けることもなく黙々と登っていく。
     高さは数cmと低いものの、草本でなく木本である。

    同じ科の仲間の花
花アップ