スルガヒョウタンボク(駿河瓢箪木)

Lonicera alpigena subsp. glehnii var. watanabeana


スルガヒョウタンボク

  • 科名・属名 : スイカズラ科 スイカズラ属

  • 特徴 :
     高さ2〜3mの落葉小高木。
     枝はよく分枝して茂り、若枝は四角。
     葉は対生し、卵形〜長楕円形で長さ6〜14cm、幅1.5〜4.5cm。質は薄く、先は尾状に尖り、縁に毛はあるがほかに毛は少ない。
     花は葉腋に2個つき、花冠は2唇形で淡緑黄色(図鑑では褐紅色)、長さ約11mm。上唇は4裂し、下唇は垂れる。
     果実(液果)は球状で2個が半ば合着し、濃紅色に熟し光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(長野、山梨、静岡県) (国外:日本固有)
     亜高山帯の林内

  • 花期 :   6月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年5月30日  山梨県
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     平地は30度を越え、じっとしていても汗が流れるが、亜高山帯まで登るとさすがに風も涼しく気持ちがいい。
     例年なら6月に咲くこの花、今年の花期は早いだろうという見込みどおり点々と花が咲いていた。
     図鑑にある褐紅色の花(左下の写真)が咲いているが、少し枝に触れるだけですぐ花冠が落ちてしまう。
     よく見ると淡緑黄色の花(中の写真)もあり、こっちは触っても何ともない。どうやら褐紅色の花は花期としては遅めの花で、最初の色は淡緑黄色のようだ。
     図鑑の記述も100%正しいと頭から信じ込むわけにはいかない。自分の目で確認することが必要なようだ。
     エゾヒョウタンボクの変種で葉の先が尾状に伸びるのが違いとされているが、同一種という分類の考え方もあるようだ。

  • 葉

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花1

花2