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- 科名・属名 : スイカズラ科 タニウツギ属
- 特徴 :
高さ2〜5mの落葉小高木。
枝はよく分枝し、古枝の樹皮は灰褐色で縦に裂け剥れる。
葉は対生し、卵形〜卵状楕円形で、長さ4〜10cm、幅2〜6cm。先は鋭く尖り、基部は円形〜広いくさび形、縁に細かい鋸歯があり、裏面全体に白い毛が密生するが脈上は無毛。葉柄は長さ3〜10mm、赤味を帯びる。徒長枝の葉はさらに大型になる。
花は枝先や葉腋に2〜3個ずつつく。花冠は漏斗形で上部は鐘状に膨らみ、先は5裂し、長さ2.5〜3.5cm、径約2cm、淡紅色で外面の方が内面より濃色。萼は5全裂し、裂片は長さ4〜7mm。
果実(刮ハ)は細い円柱状で、長さ1.2〜1.8cm、径2.5〜3mm、ほぼ無毛。
花の白いものがあり、
●シロバナタニウツギ(f. albfliora)(下左の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道(西部)〜本州(主に日本海側) (国外:日本固有) 日当りのいい山野
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年5月20日 鳥取県鳥取市 中上・全体2 2012年5月24日 滋賀県高島市 中中・花 2004年7月4日 青森県岩木山 中下・果実 2018年6月8日 新潟県南魚沼市 左下・シロバナ 2005年5月20日 鳥取県鳥取市 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 右上・葉表 2018年6月8日 新潟県南魚沼市 右下・葉裏 同 上
- 撮影記 :
初夏の頃、日本海側を訪れると、山地の林道や登山道脇だけでなく、平地の林縁などの日当りのいい場所で、淡紅色のこの花が枝一杯に咲いているのを目にする。
花冠の外側はやや濃い紅紫色で内側は淡紅色の花がいくつか集まりた花序は、遠目にも近くでも美しい。,br>
残念ながら、本州でも太平洋側にはなく、日本海側だけの楽しみである。
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