チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木)

Lonicera chamissoi


チシマヒョウタンボク

  • 科名・属名
  • : スイカズラ科 スイカズラ属

  • 特徴

  •  高さ0.3〜1mの落葉低木。
     枝は四角で中実、樹皮は灰色。
     葉は対生し、楕円形で長さ2〜5cm、幅1〜3cm。先端も基部も円みを帯び、縁は全縁で裏面の脈は隆起する。,br>  花は茎頂に2個ずつつき、花冠は暗紅紫色で長さ1〜1.5cm、二唇形で上唇は4裂し、下唇は線形で反り返る。
     果実(液果)は球形で径7〜8mm、2個がほぼ合着し、赤熟する。

  • 分布・生育地

  •  北海道、本州(中部地方以北)
     山地(本州は高山帯)

  • 花期
  • : 6〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1982年7月4日 北海道夕張岳
     中・花   同 上
     下・果実 1982年8月8日   同 上

  • 撮影記

  •  ヒョウタンボクの仲間は白や淡黄色の花をつけるものが多く、紅い花をつけるものはこの花とベニバナヒョウタンボクがあるだけである。
     どちらも北方系で、北海道でもこの花のほうがやや標高の高い山地に分布している。
     北海道に出かけ始めた頃、夕張岳の登山道際で出会った暗紅色の花、喜んで撮影した記憶が鮮明に残っている。
     果実も1ヵ月後登った同じ夕張岳で、確か花のあったのはこのあたりだと思って探すと、2個の紅色の球がくっついた面白い形をした果実が見つかった。

    同じ科の仲間の花
花

果実