ウスバヒョウタンボク(薄葉瓢箪木)

Lonicera cerasina


ウスバヒョウタンボク1


  • 科名・属名 : スイカズラ科 スイカズラ属

  • 特徴 :
     高さ1〜2mの落葉低木。
     枝は無毛で中実。
     葉は対生、葉身は広披針形〜倒卵状長楕円形、長さ4〜10cm、幅1.2〜4cm。先は長く尖り、基部は広いくさび形、全縁。両面とも無毛であるが縁毛があり、時に表面に毛を散生する。葉柄は長さ5〜10mm。
     花は枝の下部の葉腋から長さ5〜12mmの花柄を出し、先に2個の花をつける。苞は線形で長さ2〜4mm、腺毛がある。小苞は合着し、腺毛がある。花冠は2唇形、帯黄白色で長さ6〜12mm、花筒は長さ3〜5mm、内面は有毛で外面は無毛。基部の1個は膨らみ、上唇は長さ5〜8mmで先は4裂し、裂片は長楕円状卵形、長さ2〜4mm。萼歯はごく小さい。
     果実(液果)は楕円形で下部で合着し、長さ7〜8mm、6月に紅熟する。種子は長さ4〜6mmで平滑。

  • 分布・生育地 :
     本州(紀伊半島、山陽地方)、四国、九州 (国外:日本固有)
     山地林内

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年4月24日  大分県由布市
     中1・全体2、以下果実を除き    同  上
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中4・果実(液果)1 2016年6月28日    同  上
     左下・果実2    同  上

  • 撮影記 :
     この樹とはどうも雨に縁があるらしい。果実の時も花の時も雨に降られた。
     梅雨時に訪れた大分県の山地林下で鮮やかな紅色の果実に出会い、ぜひ花の時期に訪れたいと思ってから数年たった。
     やっと花の時期に訪れることができたが、最初に訪れた場所は花が落ち、一つの残花もなかった。
     この花を目的にやってきたのにと思ったが、以前果実を見たもっと奥の場所なら標高も少し高いとわずかな期待を持って訪れると、ここには何とか花が残っていてホッとした。
     本州の紀伊半島から九州の山地に生えるが、自生地は少ないようで絶滅危惧U類(VU)とされている。

  • 葉

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ウスバヒョウタンボク2

花1

花2

果実(液果)1

果実2