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- 科名・属名 : タヌキモ科 タヌキモ属
注.APG分類では、学名(U. caerulea)
- 特徴 :
草丈(花茎)5〜40cmの多年草。食虫植物。
茎は地表から地中を横に這い、白い糸状で茎や葉を地中に伸ばす。
気中葉は花茎の基部や地表付近の茎につき、葉身はへら形〜線形、長さ2〜10mm。花茎上の鱗片葉は楯状につく。
捕虫嚢は卵球形で地中にあり、径0.2〜1mm、水中の虫を捕らえる。
花は花茎の上部に4〜10個つける。苞は倒披針形、花はほぼ無柄。花冠は淡紫色〜淡紅色、上唇は長楕円形、下唇は長さ2〜8mm、基部の膨らんだ仮面部には黄色の模様がある。距は細長くゆるやかな円錐形、下唇より前に突き出る。
果実(刮ハ)は長さ1.5〜2mm、花後も残る萼に包まれ、ほぼ同長。種子は長楕円球形、長さ約0.2mm。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:アジア〜オーストラリア、マダガスカル、西太平洋(一部) 湿地の土やミズゴケの上
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年9月7日 茨城県西茨城郡 中上・全体2 2019年9月21日 岐阜県中津川市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1989年10月22日 高知県土佐郡 下・花2 2014年9月13日 大分県由布市
- 撮影記 :
ミミカキグサの仲間では最も大きく、わずかに水のあるような湿地で群生していることが多く、一番よく見かける。
ただし、花は小さい上に、他の草に混じっているため、なかなか思うような写真が撮り難い花である。
逆に、花は順番に咲くこともあって、一茎に1花しか咲いていないものの、長い間花を見ることができる。
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