イヌタヌキモ(犬狸藻)

Utricularia tenuciaulis


イヌタヌキモ1

  • 科名・属名
  • : タヌキモ科 タヌキモ属

  • 特徴

  •  草丈(花茎)10〜20cmの多年草。食虫植物。
     根はなく、茎には水中葉が互生する。越冬芽は側枝の先につき、楕円状で褐色。
     葉は長さ3〜5cm、細かく羽状に分裂して捕虫嚢をつける。
     花は水上に主軸より太い花茎を伸ばして先端に数個つき、黄色で径約1cm。花後、花柄は下垂して果実をつける。
     果実(刮ハ)は、径約3mm。

  • 分布・生育地

  •  本州〜九州  暖地の浅い池

  • 花期
  • :  8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2010年8月7日  兵庫県加東市
     中 2014年9月14日  大分県宇佐市
     下左・花    同  上
     右下・花 2010年8月7日  兵庫県加東市

  • 撮影記

  •  タヌキモの仲間はどれもよく似ていて、葉が水底に根を伸ばしているか、浮遊しているか、閉鎖花をつけるか、越冬芽のつくかどうか、つく場合はその位置、花軸の太さなどが同定の基本となる。
     しかし、水中にある花はなかなか近づくのが難しい場合が多く、見ただけで同定するのは難しい。
     初めて見たのは新潟県の池だったが、水面が低いうえ池の法面は急で滑るため、手にとって撮影できず全体の姿しかアップできなかった。
     次の機会を狙っていたら兵庫県のある池で再会し、やっと近くで見ることができた。花軸が太く、越冬芽は側枝の先につくのが特徴である。

     花2

    同じ科の仲間の花
イヌタヌキモ2

花1