asitaka

アシタカツツジ（愛鷹躑躅）

Rhododendron komiyamae

アシタカツツジ

科名・属名　：　ツツジ科　ツツジ属

特徴　：
　高さ２～３（～５）ｍの半常緑低木。
　茎は基部で枝分かれせず直立し、若枝や葉柄には淡褐色の扁平な毛が密生する。
　葉は互生し、春葉と夏葉の別がある。春葉は長楕円形～広披針形、長さ１．５～５ｃｍ、幅０．４から。５ｃｍ。先は尖り基部はくさび形、質はやや薄く、両面と縁には褐色の長毛が散生し、特に裏面脈上には密生する。夏葉は狭長楕円形～倒披針形、長さ１～１．５ｃｍ、幅２～３ｍｍ。葉柄は長さ１～２ｍｍ。
　花は枝先に２～４個つき、淡紅紫色で上面内部に濃色の斑点がある。花冠は径２～３．５ｃｍ、漏斗形で５中裂する。萼と花柄には白色の長毛が密生する。
　雄しべは普通７本（時に５～１０本）、花糸の下部には短毛がやや密に生え、子房は長毛が密生する。
　果実（蒴果）は長卵形、長さ８～１０ｍｍ。

分布・生育地　：
　本州（静岡県の愛鷹山や天子ヶ岳周辺）　（国外：日本固有）
　岩地や疎林内

花期　：　　５月

撮影月日・場所　：
　上・全体　2014年5月22日　　静岡県愛鷹山麓
　中上・濃色花、以下全て(除く左下）　　　　同　　上
　(上は拡大写真あり、写真をクリック）
　下左・花　2016年5月8日　　静岡県富士宮市

撮影記　：
　静岡県の愛鷹山や天子ヶ岳周辺だけに分布する珍しいツツジで、茎が枝分れせず直立し、夏葉が幅狭いことが特徴とされている。
　愛鷹山麓にはこのツツジの群生地があり、花期に訪れると遊歩道から淡紅紫色の美しい花が満喫できる。
　花には濃色や淡色のものもあり、色々見て回るだけで時間の経つのを忘れてしまう。
　一生懸命撮影していると、突然名前を呼ばれびっくりして振り返ると、知り合いの花仲間だった。
　思いがけない場所での出会いではあったが、花好きの行くところは時期ごとに大体似かよっていて、時々こんなことがある。

子房、花糸、花柄

同じ科の仲間の花

濃色花

淡色花