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- 科名・属名 : ツツジ科 ツツジ属
- 特徴 :
高さ1〜4mの落葉低木。
若枝は黄褐色〜赤褐色で無毛。
葉は枝先に3個輪生し、葉身は菱形〜菱形状円形、長さ5〜8cm、幅3〜6cm。先は短く尖り、基部は鋭形、中央部が最も幅が広く、縁には微細な波状の鋸歯がある。表面は初め褐色の長毛があるが、後無毛、裏面は全体に淡褐色の伏毛があり、特に主脈や側脈の基部には密生する。葉柄は長さ3〜6mm、淡褐色の軟毛が密生する。
花は葉の展開前か展開と同時に枝先に1個開き、花冠は鮮紅色で漏斗形、径3〜3.5cm。先は深く5裂し、上側3個の内面に濃色の斑点がある。花柄は白い長毛が密生する。
雄しべは10本、花糸は紅紫色で無毛、子房には白い長毛が密生する。花柱は無毛。
- 分布・生育地 :
本州(長野、愛知県、中国地方)、四国(小豆島) (国外:日本固有) 山地の林内、林縁、岩場
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2018年3月31日 島根県出雲市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序 同 上 中中・花 2014年5月6日 山口県美祢市 中下・子房、花糸 2018年3月31日 島根県出雲市 左下・花柄 2014年5月6日 山口県美祢市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
GW明け、山口県で見かけたこの花、痛んだ花弁がついた花が数個ついただけの絵にならないものだった。
鳥取県大山が基準標本の産地のミツバツツジであるが、遠くは長野や愛知県にまで隔離分布している。
ミツバツツジの仲間は見分けが難しいが、葉柄から葉の裏面主脈にかけて軟毛が密生するのが特徴である。
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